二十四節気は、「立夏」になります。暦の上では”夏”で、七十二候は、「蛙始鳴(かえるはじめてなく)」です。「房総のむら」でも”蛙”はかなり前から鳴いており、写真はこの日のためにとっておいた映像ですので少し古くなりました。”アマガエルが”棒にしがみついていました(写真:左)。”ツチガエル”でしょうか、背中にイボがあります。水面から頭をだして”ジッ”としていて背中の色が水田とそっくりで初めは気が付きませんでした(写真:中)。水が入った水田には、”オタマジャクシ”が”ウジャウジャ”います(写真:右)。
今年の蝶の写真が増えてきましたので、一挙にポストします。かわいそうに左側の羽がかなり傷んだ”クロアゲハ”ですが、元気に”ヤマツツジ”の花の間を飛び回って、ときどき蜜を吸っていました(写真:上右)。木の高いところに”ナミアゲハ”が羽根を大きく広げていました(写真:上右)。雑木林の”キンラン”の近くに”クロコノマチョウ”が舞い降りてきました(写真:中左)。少し遠くからでしたが”アカタテハ”です(写真:中中)。桜の木に”サトキマダラヒカゲ”がとまっていました(写真:中右)。”ドクダミ”の葉に”ヒメウラナミジャノメ”がいました(写真:下左)。雑木林の外の明るいところで”ベニシジミ”です(写真:下中)。”ハルジオン”に”ダイミョウセセリ”が羽根を拡げていました(写真:下右)。”蝶”の種類もずいぶん増えてきました。
館内を歩いていると、いろいろな”生き物”にも出会えます。”キンラン”を見ていると、林の中から何かが歩くような音が聞こえましたので”ジッ”としていると”ノウサギ”がでてきました。園路で立ち止まったところを撮りました。(写真:上左)。こちらも落ち葉の中から”ガサガサ”と音がしましたが、姿がありません。音のするところを少し見ていると、なんと”蛇”のようなものが”のた打ち回って”いるようです。よくみると、口の周りが赤い2匹の”トカゲ”が噛みついて暴れています。調べてみると、繁殖期に婚姻色が出た雄の”ニホントカゲ”は、お互いの頭部を差し出して噛みつく行為をするそうです。この争いは儀式的なもので相手の頭部を噛み砕いたりすることはなく、相手の大きさや力を測っていると考えれている行為だそうです。しかし、かなり激しく暴れていましたが、大丈夫なのでしょうか(写真:上右)。
”八十八夜”を迎えた「上総の農家」では、大勢の方が”茶摘み”を体験していました(写真:上)。”お茶の新芽”を嚙んでみたら、緑っぽさはありますが少し苦いお茶の香りがして、不思議な表情です(写真:下左)。”一芯二葉”、”一芯三葉”と、おいしそうなところを積んでいました(写真:下右)。
「コイノボリ」は、江戸時代に武士の家で始まったとされ、”旧暦の端午の節句”の梅雨の時期の雨の日に、男児の出世と健康を願って、庭先に風をはらませてなびかせる吹き流しを鯉の形に模して作ったようです。しかし、現在は「晩春の晴天の日の青空にたなびく」イメージとなり、本来は”真鯉(黒い鯉)”のみだったものが、明治時代には”真鯉(まごい)”と”緋鯉(ひごい)”を対で揚げるようになり、昭和になると家族を表すものとして”子鯉(青い鯉)”を添えたものが多くなり、さらに最近では緑やオレンジといった華やかな色の”子鯉”も多くなってきたようです。
「春のまつり」1日目に「農村歌舞伎舞台」で、千葉県の「無形民俗文化財」に指定されている市原市「鶴峯八幡の神楽」を上演しました。「鶴峯八幡の神楽」は十二の物語(十二座神楽)からなり、祭礼では5時間かけて舞われますが、今回は三つの演目を上演していただきました。”稲荷様の舞”では、どこからともなく現れた”子ぎつね”に”稲荷様”が”種蒔き”を教え、一緒に”種蒔きの神事”を行います。(写真:上左)。次の場面は、”月日の巫女の舞”です。夜を表す”月読命(つくよみのみこと)”と昼を表す”天照大神(あまてらすおおみのかみ)”が舞います(写真:上右)。”八幡様の舞”では、”鬼”が”八幡様”が持つ”宝珠”を奪おうとしますが(写真:中右)、警護役の”鍾馗”がいてなかなか奪うことができません(写真:中左)。一度は”宝珠”を奪います(写真:下左)が、”鍾馗”に取り返され、再び”宝珠”を奪おうとして重傷を負います。”医者どん(お多福)”と”ひょっとこ”が往診に駆けつけて”鬼”を助け(写真:下右)、”医者どん”が”鬼”にもう悪いことはしないように生き言い聞かせる物語です。
「商家の町並み」「細工の店」では、「和凧(節句凧)」作りの体験です。”節句凧”には”角凧”と”袖凧”があるようですが、上総地方の事例をもとに”袖凧”を作りました(写真:左)。「上総の農家」では、”かざぐるま”作りの体験です。本当は、「おまつり広場」で実施予定でしたが、風が強かったので「農家」の「座敷」で体験していただきました(写真:右)。
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