七十二候は「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」です。残念ながら、「房総のむら」では「鶯の初音」はまだ聞かれませんし、「ウグイス」も撮影できませんでしたので、代わりに”季節の鳥たち”です。「職員駐車場」の「セグロセキレイ」(写真:左端)、「管理棟」の近くにいた「ジョウビタキ」(写真:左から2枚目)、「上総の農家」の水田近くの「メジロ」(写真:中央)と「ヤマガラ」(写真:右から2枚目)、そして「風土記の丘資料館」前の「ロウバイ」の上の桜の枝にとまっていた「ツグミ」(写真:右端)です。
「房総のむら」から見た「富士山」です。写真左は、寒い朝に”きっかり”見えた「富士山」です。写真右は、夕日が沈む「富士山」です。1月の末から「ダイアモンド富士」を狙っていましたが、毎日雲がかかり確認できませんでした。今日(2月7日)こそはと勇んで出かけましたが、「富士山」の上に大きな黒い雲です。しかも、”案の定”「ダイアモンド富士」は数日前だったようです。今回は「富士山」に夕日がかかる映像は撮れそうないので、アップしておきます。右端の「東京スカイツリー」がはっきりわかります。
「商家の町並み」「瀬戸物の店」の「陶芸 手びねり」の実演です。「陶芸」の成形にはいろいろなやり方があります。大きくは、「ろくろ」を使うか使わないかで二分されます。「瀬戸物の店」の店先にも「蹴ろくろ」が設置されています(写真)。「蹴ろくろ」は、“回転力”を利用して粘土を成形するので、”丸皿”や”湯飲み””鉢”などのように基本形が“円形の作品”を作るのに向いています。
今回は、「ろくろ」を使わない「手びねり」の実演です。「手びねり」ですから、”粘土の塊”からいきなり作品を作ることもできますが、「紐」や「板」状にした粘土で成形することもできます。今回は、そのような「手びねり」のなかで、”ろくろ成形”ではできない”楕円や角型”の”皿”や”鉢”を作るのに向いている「板づくり」を紹介します。使用する粘土は、「信楽の赤粘土」です。まず、購入した粘土をよく練って、粘土の硬さを均一にし、適度な粘り気を与え気泡を抜く作業を行います。①はじめに、粘土を“俵状”に丸めます(写真:上左)。②この粘土を「菊練り」していきます。「菊練り」と聞くと「そば打ち」を想像する人もいるかもしれませんね。“空気を抜く”という点では同じで、練った痕が“菊の花”のような模様になることから「菊練り」と呼ばれているようです。俵状の粘土の一方を両手で持ち、体全体を使って少しづつ回転させながら、右手を軸にして左手で手前から奥に向かって練っていきます(写真:上中)。その時に左手の掌の“小指側のふくらみ”(小指球(しょうしきゅう))の痕がきれいな「菊の花」を作り出します(写真:上右)。③練りあがったら、同じ動きを続けながら徐々にまとめていきます(写真:中左)。④作る作品の大きさに合わせて“隅丸方形”の直方体、昔の”弁当箱”のような形に整えます(写真:中中)。⑤同じ厚さの粘土板を作るために、“糸(細い針金)”で切ります。そのために同じ厚さの木片(「たたら板」)を何枚も用意し二組に分け”弁当箱”型の粘土塊の両脇に積み、水平にするために両方同じ枚数にします。次に、“取っ手をつけた細い針金”で、「たたら板」に沿って粘土を薄く切りとっていきます(写真:中右)。⑥スライスした土は、そ~っと持ち上げます。指で持つと、そこだけ土が伸び、曲げると土に”クセ”が付きますので、一辺をそっと挟んでゆっくり持ち上げ、折れ曲がらないようにして掌にのせて新聞紙の上に移動します(写真:下左)。これを繰り返して、同じ厚さの粘土板を準備します。⑦作品を作る前には陶芸専用の「包丁」(薄い“ヘラ”)で表面をならして”糸切りの痕”なども消します(写真:下中)。これで「板づくり」の準備ができました。⑧平らな薄い粘土ですから、”皿”の”立ち上がり”などを作る場合には、粘土の端をつまんでたてながら粘土をしっかり締めなければなりません(写真:下右)。うまく締めないと、平らに戻ってしまいます。
「安房の農家」の「茅葺屋根改修工事」の進捗状況です。前回、”棟”の両端を造っているところを紹介しましたが、”棟”全体が出来上がりました(写真:下)。”棟”の一番上は、”瓦”や”千木(ちぎ)”をのせる地域(建物)もあるようですが、”房州”「安房地方」のこの建物は、”竹簾(たけす)”がのせられています。”茅”の上に”杉皮”をのせ、その上に”竹簾”が被せられました(写真:上右)。古い茅屋根の”棟”を解体した時に外された”まくら”も、新しくなりました。”茅屋根”の最後の仕上げは、”バリカン”状の道具で表面を整え(写真:中左)、さらに大きな”刈り込み鋏”で丁寧に仕上げています(写真:中右)。”床屋”さんのようですね。仕上げは”棟”から”軒先”に向かって下りてきますが、あわせて”足場”も一段づつはずされていきます。きれいに仕上げられた茅葺屋根表面の淡黄色の”茅の切口”に、緑色も鮮やかな”棟”の”竹簾”が印象的です。あとは、裏面の”差し茅”になります。
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