2023年10月9日月曜日

藍のしぼり染

呉服の店・小間物の店付属施設では、エコバックを染める、「藍のしぼり染」が行われました。5時間かけて、白い生地のエコバックを、藍で染めてゆきます。

お客様は、「唐松絞り」に挑戦。とても繊細な模様です。

午前中は、模様を作るために生地を縫っていきます。糸を引いて、生地を絞って、色が抜ける部分を作ります。

準備ができたら、藍がしみとおりやすいよう、お湯につけます。


いよいよ、房総のむらで藍を発酵させている「藍甕(あいがめ)」につけます。きちんと染まるように、布が二重になっているところや、絞りのすその部分を丁寧に伸ばします。布は藍から出すと、その部分だけ酸化して色が変わってしまうので、見えない藍甕の中での手探りの作業です。3分つけたら、空気に触れさせ、酸化させます。この時もまんべんなく空気に触れるように。


藍に3回付けたら最後は、流水で。最初は緑がかっていましたが、水を変えてゆくと次第にきれいな藍色が出てきました。


その後、絞り上げた糸を抜いてゆくのですが、その作業もまた大変。糸も同じように染まっているし、ましてや濡れているので、なかなか抜けません。

糸が取れて、布を開くと、見事な唐松絞り。藍も美しく染まっています。酢酸で色を固定して...

完成です!大小の唐松絞りが、とてもかわいらしく配置されています。
.........

でも、使えるのは色がさらに定着する1年後。

とても大変な、藍のしぼり染。本藍の染め物がとても高価なことが、納得できます。参加された方も、ご苦労のかいがあったのではないでしょうか。(ひ)

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