2014年5月23日金曜日

考古学講座開催

   5月18日(日)に今年度第1回考古学講座を開催しました。講演は「岩屋古墳の発掘調査から」と題し、栄町教育委員会生涯学習課の喜多裕明さんにより、平成23年度から昨年度までの3次に渡り実施された発掘調査の成果を、新たに判明したことを中心に話をして下さいました。
 新たな発見として、①西側と東側の2つの石室は、最終時期では東側石室が主体であった。②石室内部の使用石材は、筑波石と貝化石を含む軟質砂岩とされていたが、これに貝化石を含まない軟質砂岩も一部に使用されていた。③周溝が2重で全周している。しかも、南側周溝は後から作られており、2段階で周溝が構築された。④古墳の南側に見られる舌状張出し地形は自然地形である。そして、両側に大規模な掘削した形跡があり、古墳の盛土採掘場の可能性がある。などをあげていました。
 まだ、資料整理は始まったばかりで、これから2~3年かけて詳細な調査成果をまとめ上げるとのことで、今から大変楽しみです。
 次回の考古学講座は7月20日に予定しておりますので、ご期待ください。      (風)
 

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