2019年11月8日金曜日

感謝と安全と繁栄と~ふいご祭り~

 11月8日(金)商家の町並み鍛冶屋では、「ふいご祭り」の様子を再現しました。鍛冶屋を初めとする鉄にかかわる仕事をしている人々の神事が「ふいご祭り」で旧暦の11月8日に行われていました。「ふいご祭り」がこの日になったのは、稲刈りが一段落した時期だからと言われています。
ふいご祭り展示
 ふいごは炭などの燃料を燃やすために空気を送る道具で鍛冶屋には欠かせません。祭りは火を大切に思い火に感謝し仕事の安全を祈る目的で続けられてきました。鍛冶屋に展示した掛軸の〈金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)〉も左手に火種をかざし、右手には作業用のタガネを持っています。展示台中央にはみかんが供えられています。これには諸説ありますが、ふいごが天から降ってきてみかんの木に引っかかったという言い伝えがもととしてあるようです。

調理する鮒(左)と土井清孝氏(右)
 房総のむらでは、土井清孝氏に指導していただき印西市瀬戸地区の鍛冶屋の事例を再現しました。供えるものは全国でさまざまなものがありますが、印旛沼周辺では〈鮒〉を使ったお供えが特徴として挙げられます。

鮒のピン焼き(左)とお供えの膳(右)
〈鮒〉は冬場大きく太り漁で取ることができます。この時期の印旛沼のご馳走であったから使われたと考えられます。本日は普段あまり見ることのないお祭りを店先に展示しています。(い)

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