今週回収した旧御子神家住宅の貯水槽に設置している、センサーカメラにアナグマが写っていました。
アナグマは山地や丘陵地帯などに生息する、イタチ科の固有種です。鋭い爪で穴を掘って生活をしています。タヌキと似ていますが、顔の輪郭や足の大きさ、尻尾などで見分けることができます。
千葉県が発行する「千葉県レッドリスト」ではCランク(要保護生物)に指定されています。特に千葉県北部地域では生息数が少ないとされています。房総のむらはアナグマにとって貴重な生息地の一つなのかもしれません。(モ)
今週回収した旧御子神家住宅の貯水槽に設置している、センサーカメラにアナグマが写っていました。
アナグマは山地や丘陵地帯などに生息する、イタチ科の固有種です。鋭い爪で穴を掘って生活をしています。タヌキと似ていますが、顔の輪郭や足の大きさ、尻尾などで見分けることができます。
千葉県が発行する「千葉県レッドリスト」ではCランク(要保護生物)に指定されています。特に千葉県北部地域では生息数が少ないとされています。房総のむらはアナグマにとって貴重な生息地の一つなのかもしれません。(モ)
商家の町並み裏の梅林の境には、ミヤギノハギが少しだけ咲いています。通常は8月ごろの開花なのでずいぶん早いと思います。実はこの株、昨年の秋、緑のボランティアの方々にお願いして、塊になっていた萩を、列に植えなおしていただいたものです。花が早いのはこのところの変な気候かもしれませんし、その植え替えが影響しているのかもしれません。
でも見事に根付いてくれて、この夏は列をなして咲く萩の花を楽しめそうです。
ちなみにミヤギノハギは、花の真ん中の竜骨弁と呼ばれる花弁が、花の上部で反り返っている旗弁より長いのが特徴です。写真の個体は、ちょっと色が濃いのが気になりますが。
また、今日は、房総のむらに接したところで、マンネンタケも見つけました。漢名は霊芝(れいし)。キノコなのに硬く、いつまでも残るので、昔から吉兆として、あるいは民間薬として珍重されていました。実際、現代でも薬効が証明されつつあるようです。
キノコは秋というイメージがありますが、この梅雨の時期は、夏から秋にかけて生えるキノコの発生が多い時でもあります。房総のむらでもあちらこちらにキノコが目につきます。(ひ)
上総の農家の水田上流部のため池では、ハンゲショウが色づいています。
ハンゲショウは半夏生(夏至から少し過ぎたころ)、これから暑くなる頃に上部の葉が白く変色します。湿地に群生したハンゲショウの葉が一斉に白くなるのは、夏を感じる光景です。
ネジバナと一緒に、コヒロハハナヤスリというシダ植物もたくさん生育していていたということに、写真を見て気づきました。(ひ)
房総のむらでは、天水桶や手桶などに竹タガが使われていますが、水漏れなどが起きているものもあります。桶は、木の板が竹タガと呼ばれる竹で編んだ輪によって強く締め付けられて、形作られていて、この竹タガが緩んでくると、板と板の間の隙間が広がり、水漏れを起こします。
これまでは、桶・樽づくりの職人である萩原幹雄先生が、実演もかねて直していただくことも多かったのですが、それでも、房総のむらの竹タガの修理は間に合いません。
そこで、自分たちで桶の修理ができるようになることを目標に、職員が先生の指導を受ける実技研修を行ったのです。
研修は、まだ始まったばかり。自分たちで房総のむらの竹を使って竹タガを作り、桶を修理できるようになるまで、まだ遠い道のりです。(ひ)
梅雨入りを前に、薬の店では新演目「野草の防虫瓶」が始まりました。
江戸時代に虫よけに使われていた野草を使って、オリジナルの防虫瓶を作ります。
野草は全てむらで採れたものです。
また、体験に伴って薬の店2階でも「ぼうじろーも知らない虫よけの世界」を展示中です。
ぜひ野草の世界に浸りに来てください!
(薬の店 店主)
自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。
●観察日 6月14日
●観察者からのコメント
・アジサイが見頃です。
・オカトラノオが林の中に沢山咲いています。
・キキョウが堀割の向う岸や武家屋敷の庭で咲きだしました。
・ハンゲショウの葉が上総の溜池で白くなりました。
・ヤマユリやヒヨドリバナはまだつぼみでした。
観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年初めて)
◎アジサイ(掘割広場まわり他) ◎ガクアジサイ(掘割広場まわり他) ◎オカトラノオ(上総の林床) ◎ドクダミ(上総の林床) ◎ハンゲショウ(上総の溜池) 〇ヨウシュヤマゴボウ(上総の林床) 〇キキョウ(掘割の向う岸) ・ヤマユリ(林床のあちこち) ・ヒヨドリバナ(竹林の坂) 〇ハエドクソウ(上総の林床) ・セッカニワゼキショウ(上総の田んぼ道) ・トウバナ(上総の田んぼ道) ・ウシハコベ(資料館連絡通路入り口) ・ユウゼンギク(上総の農家の庭) ◎ムラサキシキブ(武家屋敷の庭) ◎ナンテン(武家屋敷の庭) ・ホタルブクロ(武家屋敷の庭) ◎ビヨウヤナギ(武家屋敷の庭)
●自然観察会のお知らせ
自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月開催しています。今月は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。
〇開催日時:6月16日(日)13時30分~1時間程度(雨天中止)
〇今月のテーマ:「カラスビシャクの話」
〇集合場所:総屋前 ※開始5分前までに集合してください。
6月8日は、前回の毒草観察会に引き続き、第1回目の薬草観察会が行われました。
房総のむらには、三大薬草とされるドクダミ、センブリ、ゲンノショウコがそろっています。
特にドクダミはいたるところに見ることができ、「十薬」といわれるほどの万能薬です。
観察会では、敷地内に生育するたくさんの薬草の中から約50種を植物専門の学芸員が案内しました。
今回もたくさんの方が参加してくださり、午後の部には親子での参加者も見られました。
秋には第2回目の毒草、薬草観察会が実施されます。
また、薬の店では6月18日から、房総のむらの植物を使った「野草の防虫瓶」という新しい演目が始まります。
虫が多くなる季節、江戸時代の人々がどんな植物で虫を追い払っていたのか試してみませんか?
(薬の店 店主)
自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。
●観察日 6月2日
●観察者からのコメント
・武家屋敷の裏通りなど、アジサイの花の数が増えてきました。
・安房の農家裏でタイサンボクが2輪咲きました。
・武家屋敷の庭他でムラサキシキブのが咲き始めました。
・セイヨウタンポポによく似たブタナが安房の農家横で沢山咲いています。
●自然観察会のお知らせ
自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月開催しています。今月は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。
〇開催日時:6月16日(日)13時30分~1時間程度(雨天中止)
〇今月のテーマ:「カラスビシャクの話」
〇集合場所:総屋前 ※開始5分前までに集合してください。