2023年6月17日土曜日

梅雨を彩る白い花

いつもより少し早い梅雨入りを迎えました。6月4日の自然観察ガイドボランティアの花だよりでも紹介されている通り、夏に向かって様々な花が咲き始めました。

雑木林の下ではドクダミやオカトラノオの花が真っ盛り。

ドクダミの白い花びらに見えるのは実は苞葉。小さな花が集まって苞葉の上に塔のように立ち上がります。強い香りが苦手な方もいらっしゃいますが、薬効には定評がある薬草です。

オカトラノオは小さな白い花が集まって、虎の尾のように長く伸びた花序を作ります。晴れた日にはいろいろな昆虫が蜜を求めてやってきますが、特にヒョウモンチョウの仲間がよく訪れます。

ヒョウモンチョウは、雄の翅はオレンジ色によく似た黒い模様があり、区別しにくいのですが、雌は種類によって見た目が大きく異なります。写真は左からメスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモンの雌。ツマグロヒョウモンは、暖かい地域の蝶で、最近よく見かけるようになりました。

ハンゲショウは風土記の丘資料館と商家町並みの間にある上総の農家の水田にあるため池に群生しています。ハンゲショウもドクダミ科の植物で、白く見えるのは葉。その先に、花びらの無い小さな花が棒状に集まって咲きます。ハンゲショウは半夏(7月半ばごろ)に花をつけるので、その名がついたとされています。(ひ)


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