8月13日(日)から8月15日(火)まで「盆」の展示を実施しました。ここでは下総の農家の「盆」の展示を紹介します。日本における盆の初見は、奈良時代にまでさかのぼりますが、当初は寺院における仏教的行事にすぎませんでした。その後、貴族、そして庶民の生活の中にも浸透し現在において正月と並ぶ国民的行事となりました。しかし、この盆行事には仏教では説明がつかない部分があり、その例として下の写真の盆棚(仏壇の前などに張り出す祭壇のこと)にはこの時期に収穫を迎えたもの、収穫を迎えようとするものを供えることで収穫できたことに対する感謝と豊作祈願の意味が込められているとされています。そこには仏教的側面だけでなく庶民の間に浸透していくにつれ、農耕儀礼的側面も混在していることがわかります。
下総の農家では、佐倉市井野の通常の盆の事例を再現しています。
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