当時の人達は、身体のけがれを払うため薄く削った木の板で人形(ひとがた)を作りました。手足を削りだし、頭には眼・鼻・口を墨で書きこんで仕上げています。
けがれの払い方は、人形に息を吹きかけて、その後に川に流したとのことです。これは身体内部の邪気を払う方法でした。身体外部のけがれは御幣で払っていたようです。御幣は大麻(たいま)ともよばれ、桃の柄に麻の繊維をつけたものです。これを神主さんがやるように頭の上でふるったのでしょう。
御幣はほかの場所で行ったものか、西根遺跡も小川の傍らの湿地でしたから、けがれた人形を流す場として利用されたものと思われます。
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