2018年10月14日日曜日

「歴史の里の音楽会」開催


  本日10月14日(日)、平成30年度県民芸術劇場「歴史の里の音楽会」を開催いたしました。
千葉交響楽団の演奏者の方による室内楽の演奏を、国指定重要文化財である旧学習院初等科正堂でみなさまにお楽しみいただきました。

 急激に気温が下がり時折雨が降ることもあったため、ご来場いただけるか心配しておりましたが、100名を超える大盛況となりました。歴史ある空間の中で、素敵な音楽を堪能することができました!

毎年開催している「歴史の里の音楽会」ですが、今年度はピアノ三重奏(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)にソプラノが加わった、華やかな音楽となりました。このところ弦楽四重奏をお楽しみいただくことが続いていたため、お馴染みのファンの方も新鮮なご様子でした。
房総のむらもロケ地となった『坂の上の雲』よりStand aloneなど、素敵な歌声が辺りに響いておりました。
 
 
 
来週10月21日(日)は同じく旧学習院初等科正堂と岩屋古墳にて、十三夜のお月見会を開催いたします。「二胡」のミニライブも行いますので、引き続き芸術の秋をお楽しみください♪(ち)
 
 

2018年10月13日土曜日

珍しい郷土料理「もくずがに料理」



商家・川魚の店で年に一度の「もくずがに料理」の実演と体験を行いました。

もくずがに・・・あまり聞き慣れない名前ですよね。もくずがにとは川などに生息する蟹で、爪に黒い毛が生えているのが特徴です。

 


人の手のひらくらいの大きさで、川に生息する蟹としてはとても大型です。もくずがには主に川で生活しますが、産卵の時期になると海に下ります。そのため、海に繋がっている川にのみ生息しているそうです。今回使用したもくずがには夷隅川で採れたものです。


みなさんは蟹のオスとメスの見分け方をご存じですか?



まず、爪の大きさが違います(右がオス、左がメス) 


もう一つは裏側を見るとわかります。お腹の中央あたりにある三角形の部分(俗に「ふんどし」と呼ばれる部分)に違いがありますね。(右がオス、左がメス)ふんどしはメスが卵を抱えるために必要なので、メスの方が広くなっています。



さて、もくずがにがどんなものかわかったところで、今度は「もくずがに料理」を紹介します!

「もくずがに料理」の実演・体験では、千葉県調理師会夷隅支部長の高梨喜一郎先生を講師にお招きして、調理と指導をしていただきました。


写真ではわかりづらいですが、手で蟹を剥いていきます。みごとな手さばきであっという間に終わってしまいました。

体験ではもくずがにを丸ごと使った「かにごし汁」と「かにめし」を作ります。


上の写真が「かにごし汁」、下が「かにめし」です。川の生き物と聞いて、「嫌なにおいがしそう」「ザリガニみたいな味?」とおっしゃる方がいます。しかし、このもくずがには雑味も臭みをなく、とても美味しいと評判でした!!



「もくずがに料理」は年に一度の体験ですので、ご興味のある方は、また来年よろしくお願いします。

川魚の店では他にも様々な演目があります。次は来年2月9日(土)10日(日)「なまず料理」の体験です。(材料が入手できない場合は中止となることがあります)まだ少し先ですが、ぜひお越しください!(細)









2018年10月12日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家から堀割を巡って戻りました。


●稲刈りの終わった田んぼでは、コナギ、ミゾカクシ、ウリクサ、イボクサ、アメリカタカサブロウなどが観察できます。
 ウリクサの果実の形が、マクワウリに似ているとされています。

●樹木の果実では、ハマヒサカキ、イボタノキ、ガマズミ、サワフタギ、ヤマコウバシ、ムラサキシキブ、サンショウが色づきました。

●コブナグサに花が咲きました。呉服の店で一部刈り取り、草木染に使うため乾燥し、来年の体験用に保存されます。(生葉で染めることもあるそうです)

●堀割では、赤いゲンノショウコがぽつぽつ咲いています。(白色のゲンノショウコは茶店下で沢山咲いています)


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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月5日(金)の観察に基づいています。


※自然観察会のお知らせ 
 自然ガイドボランティアでは、月に一回、土日のいずれかを利用して来館者を対象とした「自然観察会」を開催しています。
 10月は下記の予定で行いますので、興味のある方是非ご参加下さい。

○日時 : 10月14日(日)午後1時30分から1時間程度

○集合場所 : 総屋前

○今月のテーマ : 「秋の七草」

○参加費 : 無料(むらの入場券必要)

10月12日の きのこ


あの暑かった夏も嘘のように涼しくなってきました

10月21日予定の「里山観察会」は

県立中央博物館から吹春先生をお迎えして「野生のきのこ」です

今日は、久しぶりに8点アップのきのこですが

存在感あふれるカラカサタケに出会いました(や)

来館御礼!「房総のむら」の「秋のまつり」です


 10月7日・8日に「房総のむら 秋のまつり」を開催しました。
 当日は、台風の影響が心配されましたが、幸いにほとんど影響もなく”秋晴れ”のもとで久しぶりの「秋のまつり」でした。

 両日とも、開館前から入口に行列ができました。
 「商家の町並み」には、「時代衣裳」の「変身体験」の方々などもたくさんいらっしゃいました。

 「房総のむら」の”マスコットキャラクター”「ぼうじろー」が、「時代衣裳」に着替えたスタッフとともに来館者をお迎えしました。大勢の方にカメラを向けられていました。

 「時代衣裳」に着替えた「房総のむら」のスタッフです。

 短期の留学制度でアメリカからやってきた中学生の方々も「時代衣裳変身体験」です。
 日米の中学生の「時代衣裳変身体験」です。

 アメリカからの中学生の方々は着物に着替え、日本の中学生は「ハイカラさん」に変身して記念撮影です。とても素敵でしたので、写真の掲載をお願いしました。

 「農村歌舞伎舞台」で、千葉県の”無形文化財”に指定されている「立身(たつみ)流」を披露していただきました。
 「立身流」は、1500年頃に創流された”武術”です。写真は、今回”武術”を披露された「立身流」の方々ですが、中央の背広姿の方が”第二十二代宗家”の「加藤 紘」氏で”千葉県指定無形文化財”「武術 立身流」の保持者に認定されています。

 今回は、「試斬(ためしぎり)」(写真:上左)、「抜刀術(いあいじゅつ)」(写真:上右)、「剣術」、「鎗術(そうじゅつ)」(写真:中右)、「長刀術(なぎなたじゅつ)」(写真:中左)、「棒術」(写真:下左)、「俰(やわら)」(写真:下右)、「提刀(ていとう)、「四寸鉄刀(しゅりけん)」を披露していただきました。

 同じ「農村歌舞伎舞台」では、東金市の無形民俗文化財に指定されている「新宿囃子」も披露されました。地域のお子さんたちが熱演されていました。

 「大道芸」では「江戸糸あやつり人形」(写真:上)、「紙切り」(写真:中)、「江戸大神楽二人立神楽獅子と曲芸」(写真:下左)、「スーパーけん玉」(写真:下右)が行なわれました。繊細な動きの「糸あやつり人形」には驚きました。お客様のからのリクエストで切る「紙切り」ですが、難題と思われた”サーフィン”もみごとに切り抜いていました。皆さん、日本の”伝統芸”に見とれていました。

 「上総の農家」の新規演目、「ワラで作る亀さん」です。皆さん真剣に作っていました。小さなお子さんが、出来上がった”亀さん”を背中にさげている姿がかわいいですね。驚いたことに、「野点」の会場にも”亀さん”がいました。

 「商家の町並み」「酒・燃料の店」の「房州の地酒 利き酒会」です。千葉県の地酒7種を当ててもらうのですが、なかなか全問正解者は出ませんでした。”カリフォルニアワイン”をよく飲まれるというアメリカ人の方も挑戦していただきましが、結果は”残念”でした。そして、とうとう2日目も終了間際に、全問正解者がでました。お酒が好きという千葉県の方でした。一番好きというお酒をプレゼントしました。

 「安房の農家」では”さつまいも”、「上総の農家」では”枝豆”の「収穫体験」です。

 「上総の農家」では”ボランティア”さんの指導で「昔の農具」の体験です。”千歯抜き(せんばこき)”、”木摺臼(きずるす)”、”唐箕(とうみ)”など、電気やエンジンが使われる以前の道具で江戸時代から行われてきた米の脱穀などの体験です。参加したお子さんだけではなく、お父さんやお母さんも知らない道具があったようです。

 「堀割」では、和船の体験が行われました(写真:下左)。隣の広場では大勢の方が「お箸作り」を楽しんでいました(写真:上)。「商家の町並み」「細工の店」の前には、新規演目「かかしの人形作り」のお出迎えに”かかし”もいました(写真:下右)。

 職人さんたちの実演風景です。「商家の町並み」「紙・本の店」では、ご存知「松崎啓三郎」さんが浮世絵の摺りを、別の日には「石井寅雄」さんが版木の彫りの実演です。”摺師”「松崎」さんについては何度か紹介してきましたが、彫師の「石井」さんは”浮世絵版画彫摺技術協会”の理事としても活躍している方です。昔ながらの”赤色電球”を下げ、その前に水が入った”フラスコ”が下がっています。電球の光が水にあたって”乱反射”して”手許”に影がなくなり細かい線まで見えるそうです。”彫り”は極めて緻密な作業なので、手元を明るくするための工夫なのですね。「石井」さんが座る場所からフラスコをのぞいてみると、外の風景が上下左右反対に写り込んでいました。レンズを通した映像のようですね。

 こちらは「農家」実演です。いつものように「岩立佐太雄」さんが、あざやかに「ざる・かご」作りをしていました(写真:上)。あくまで実用品なのですが、芸術作品の「ようです。
 今回は、特別に匝瑳市の「木積(きづみ)の藤箕(とうみ)製作技術」も実演していただきました(写真:中、下)。”木積の藤箕”は、”フジの皮”を薄くはいだものと”竹の割ヒゴ”を利用して作られます。”木積地区”ではその生産が江戸時代中期にはじまったとされ、丁寧な作りで軽く、弾力に富んでいることが評価されてきました。”藤箕製作”の伝統的な製作技術を伝え、我が国の”箕製作技術”の変遷を理解する上で重要な技術として国の”重要無形民俗文化財”に指定されている”製作技術”です。

 「食の体験」では、こちらもお馴染みの「飴細工」の実演と体験(写真:上)、「川魚の店」の”鮎の塩焼き”(写真:中)、「菓子の店」の”焼き団子”(写真:下左)、そして、「下総の農家」では「むら」の”味噌だれ”をつけた”みそ田楽”を賞味していただきました。
 
 盛りだくさんの内容で開催した「秋のまつり」ですが、天候にも恵まれ大勢の来館者の方々に満足していただけたものと思います。
 「房総のむら」で、昔ながらの雰囲気や四季折々の風景を楽しみながら、昔の技や技術の体験をしてみませんか。「房総のむら」の”演目”の詳細は、”当館ホームページ”や「体験のしおり」をご覧ください。年間400件もの体験があります。ご来館をお待ちしております。

寒露(二十四節気)菊花開(七十二候)10月13日~17日 秋の気配が漂う「旧学習院初等科正堂」で「歴史の里の音楽会」

 二十四節気「寒露」の七十二候次候は、「菊花開(きくのはなひらく)」です。小さな”野菊”はいろいろ咲いていますが、馴染みのある園芸種の”菊”はまだ咲いていません。紹介するのは「上総の農家」の「シュウメイギク(秋明菊)」です。
 「商家の町並み」「めし屋」の「落花生のおそうざい」作りの体験です。作ったのは、”味噌ピー”と”砂糖ころばし”です(写真:下右)。このご家族は、自宅で”落花生”を作っていることもあってこの体験に参加したそうです。息子さんとお嬢さんが”味噌ピー”作りに挑戦です。はじめに”落花生”に絡める”調味料”を作ります(写真:上)。次に”炭火の七輪”の上で、”鍋”に油を挽いて”落花生”を炒めます(写真:中右)。”落花生”が”カリカリ”になったら、”調味料”を加えて余熱で練り上げて完成です。香ばしい”カリカリ”の”味噌ピー”の完成です(写真:下左)。
 「風土記の丘」エリアにある重要文化財「旧御子神家住宅」では、建築の専門家の方々が古建築の”研修会”を開いていました。この建物は、南房総市から移築した民家ですが、安房地方に特徴的な”分棟型”の造りでありながら、屋根は一体となった建物です。研修会の指導者の方は、「勉強のためにはよい教材」だとのことです。ちなみに、”御子神”は、”武道”や”剣豪”などが好きな方ならご存知の”徳川将軍家の剣術指南役”をつとめた”小野派一刀流”の開祖「御子神典膳(後に「小野次郎右衛門忠明」と改める)」にかかわる地名でもあります。
 館内のあちこちの”ホトトギス(杜鵑草)”が咲いていますが、こちらは「武家屋敷」周辺の”ホトトギス”です。”秋のまつり”では、”茶花”としても生けられていました。「房総のむら」では、6月に”ヤマホトトギス(山杜鵑)”が咲き、9月には”ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)”も咲いており、3種目の”ホトトギス”の開花になります。
 猛毒で知られる”トリカブト(鳥兜)”ですが、花は深紫色できれいな花です。花弁の一つが”兜”のように上にのっています。
 「下総の農家」の畑の”藍”の花です。夏には「呉服の店」で”藍の生葉”を使って、”藍のうつし染”や”藍の生葉染”なども行なわれましたが、この時期には緑色の葉の上に白とピンクの小さな花がたくさんついています。
 以前にも紹介した”シモバシラ(霜柱)”ですが、まだまだ咲いています。冬になると枯れた茎に”霜柱”ができることからの命名だそうですす。
 ”コシオガマ(小塩竃)”です。”葉緑体”もあり”光合成”は行うそうですが、根を他の植物の根に絡ませて養分を奪う”半寄生植物”だそうです。
 重要文化財「旧学習院初等科正堂」の周辺には”イチョウ(公孫樹)”の木がたくさんあります(写真:下左)が、”ギンナン(銀杏)”を付けた木もあります。中には、先日の台風の大風で熟した”ギンナン”がたくさん落下した木(写真:上)や、葉が吹き飛ばされ”ギンナン”がよく見える木もあります(写真:下右)。そんなわけで「旧学習院初等科正堂」周辺では、熟した”ギンナン”の匂いが漂っています。
 その「旧学習院初等科正堂」では、14日(日)に「千葉交響楽団」による「歴史の里の音楽会」が開催されます。毎年開催している音楽会ですが、ことしは”ソプラノ歌手”の歌が中心の演奏会です。曲目には、ここでロケも行なわれたNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のテーマソング「Stand alone」などもあります。色づき始めた”イチョウ”や”キンモクセイ”、それに”コシオガマ”や”センボンヤリ”など季節の草花なども咲く「旧学習院初等科正堂」で芸術の秋を楽しんでみませんか。お得な前売り券は、「房総のむら 総屋」で販売しております。詳細は当館ホームページをご覧ください。

2018年10月11日木曜日

シンガポールから有名なシェフが来館しました


 千葉県が、シンガポールから有名なシェフ(ペトリーナ・ロー氏)を招いて、108日から、県内のいろいろな施設を訪問していますが、本日、房総のむらを訪れ、千代紙ろうそく作りと白玉団子作りを体験されました。
 体験した様子は、シンガポール共和国で開催される千葉県のPRイベントで放映される予定です。(立)