2020年10月24日土曜日

屋外展示「千葉のまつり」開催中です


現在、房総のむらでは、屋外展示「千葉のまつり」を開催しています。

例年であれば風土記の丘資料館において企画展を実施しているところですが、資料館が改修工事のため令和4年まで使用できないということで、各農家を主会場として展覧会を実施することとなりました。

本展覧会では、伝統的な姿を継承し、地域的な特色をもつ県内のまつりの中から、上総の「市原の柳楯(やなぎたて)神事」、下総の「山倉の鮭祭り」、安房の「白間津(しらまづ)のオオマチ」などを取り上げています。

展示の様子(上総の農家)


上総の農家で展示している「市原の柳楯神事」は、旧暦8月15日(現在は15日に近い日曜日)に行われる飯香岡(いいがおか)八幡宮の秋季大祭に際して行われる神事で、タチヤナギ(ヤナギ科の植物)と真竹で作られた楯を担ぎ、市原地区から2日間かけて飯香岡八幡宮に巡行します。

柳楯が飯香岡八幡宮に到着しないと秋季大祭が始められないとされ、八幡宮に到着後はこの柳楯を先頭に神輿(みこし)が町中を渡御します。

柳で作った楯が巡行するこの神事は、神輿の原型または神送りの特殊な形態とも考えられ、昭和41年に千葉県の無形民俗文化財に指定されました。

今回上総の農家では、柳楯と、柳楯を製作する役割を担う「司家(つかさけ)」の装束を展示しています。(は)


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