2013年11月16日土曜日

里山観察会(コケ植物)

 今年最後の里山観察会は,コケの専門家である古木達郎先生(千葉県立中央博物館)にご指導いただき,房総のむらで見られるコケ類について勉強しました.●コケ植物は,大きく分けると,蘚類・苔類・ツノゴケ類,に分けられ,それぞれ系統が大きく異なること ●コケ植物には外来種がほとんどないこと(胞子で容易に分布を広げる) ●ツノゴケ類の緑色が,見た目に濃いのは,細胞の中に巨大な葉緑体が入っているから ●街中にみられるスギゴケのようなものは皆タチゴケ ●街中でみられる3大ゴケがあり全て大気汚染につよい,などなど,興味深いお話を,実際にコケを観察しながら,家の隅・樹上・畑など,それぞれの環境ごとに教えていただきました.
 世界最大のコケはニュージーランドに,ヒザ丈くらいのものがあるそうですが,今回は,1mm以下の世界最小のコケと言われているものも(カゲロウゴケ,ギネスブックに掲載,武家屋敷庭に生えていた!!)教えていただき,皆でルーペで観察しました.私は,ツノゴケ類がどんなものか,よく知らなかったのですが,武家屋敷の庭に生えているものを(ナガサキツノゴケ),教えていただき,感慨深いものがありました.
 古木先生は,アジア地域の絶滅危惧種目録づくりにも参加されている世界的な専門家ですが,お話はたいへんわかりやすく,興味をそそり,コケの世界に大きく目を見開いた興味深い観察会でした.古木先生,ありがとうございます(風+管).

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